サイダードロップス・同窓会4回目
※今回、水平思考推理ゲームより
		マグナル:
		「エリク、司会放棄すんの?
		じゃあちょっと俺に貸してよ。やりたいゲームがあるんだ」
		

		エリク:
		「好きにしろ…」
		

		マグナル:
		「おー、やった。おーい、みんな注目注目!
		マグナルお兄さんと楽しい思考ゲームしようぜ!」
		

		リリト:
		「何するの?」
		

		ペペロンチーノ:
		「何かくれるのか?」
		

		マグナル:
		「甘いもんはないけど、頭脳労働するから甘いもんは美味くなるぜ。ウミガメのスープってゲームなんだけど、誰か知ってるか?」
		

		アルフレッド:
		「(ウミガメって何だ)」
		

		ライラ:
		「??」
		

		グレン:
		「知らないッスね」
		

		エリク:
		「知らん」
		

		リリト:
		「ウミガメって食べれるんだねー」
		

		ティール:
		「あぁ……あれか」
		

		リラ:
		「知らない」
		

		マグナル:
		「知ってんのはティールだけか。
		ま、簡単に説明すると、出題者が出した問題に、回答者はイエスかノーか関係ない、と出題者が答えられるような質問を重ねて、問題の答えを導き出していくゲームだ」
		

		シェア:
		「??」
		

		マグナル:
		「出題した方が早いな。ティールは上手く誘導してくれよ」
		

		ティール:
		「はいはい」
		

		マグナル:
		「問題。とあるレストランに来た男が、ウミガメのスープを頼んで食べた。彼は一口食べるとすぐにシェフを呼び、『これはウミガメのスープかね?』と尋ねた。シェフは「さようでございます」と答えた。男は席を立ち、その夜自殺した。何故男は自殺をしたのか答えよ」
		

		ティール:
		「あー……、男は本当に自殺をした?」
		

		マグナル:
		「イエス……とこんなふうに質問をしてくれ」
		

		アルフレッド:
		「俺もそのクッキーくれ」
		

		グレン:
		「興味を示してない…」
		

		エリク:
		「……」
		

		リリト:
		「ダメだよ、司会者が寝たら!」
		

		シェア:
		「よくわかんないから、俺もクッキー食べる」
		

		「……あーそっかぁ、興味ないかぁ。この問題の答えを当てた人に、コネで手に入れた高級ホテルのビュッフェ食べ放題チケットをあげようと思ってたのになー。
		しょうがねぇなぁー。これどうしようかなぁー。
		俺が誰かと行ってきちゃおうかなー」
		

		アルフレッド:
		「何事も挑戦だな(ライラと行こう)」
		

		グレン:
		「(姉さんと行こう)」
		

		ライラ:
		「(1人分はプラスして3人で行きたい)」
		

		エリク:
		「(リリトと行けばしばらく機嫌がいい)」
		

		リリト:
		「そうだね。こっちのメンバーは力にものを言わせすぎなのよ!(絶対エリクと行く)」
		

		ギスタ:
		「頭脳ゲームは苦手だが……(夫婦で行くか)」
		

		シェア:
		「母さんと父さんにプレゼントする」
		

		リラ:
		「友達と一緒に行く!」
		

		ティール:
		「リラ、それ女の子だよね?っていうかさ、俺答え知ってるから誘導役なのに、これどうあがいても俺にチケット手に入らな」
		

		マグナル:
		「よーし、質問受け付けるぜ―!」
		

		ティール:
		「聞けよ……え、誰も聞いてくれない……」
		

		エリク:
		「男は店に来る前から自殺することを決めていた?」
		

		マグナル:
		「ノ―!だが良い着眼点!」
		

		グレン:
		「ウミガメのスープだったから自殺を決めた?」
		

		マグナル:
		「イエス!それは重要だ」
		

		リリト:
		「男はウミガメのスープに執着、思い入れがあった?」
		

		マグナル:
		「イエス」
		

		ティール:
		「もう一度聞く。ウミガメのスープに執着があったのか?」
		

		マグナル:
		「ノー」
		

		ライラ:
		「男はその店に来たことがあった?」
		

		マグナル:
		「ノー」
		

		リラ:
		「ウミガメのスープはおいしくなかった?」
		

		マグナル:
		「んー……これは俺の予測だけど、ノ―。
それはあまり重要ではない」
		

		アルフレッド:
		「男はシェフと顔見知りだった?」
		

		マグナル:
		「ノ―。それは重要ではない」
		

		シェア:
		「わかった。ウミガメのスープには爆弾が入れられていて、店を出た後に胃の中のスープが爆発」
		

		マグナル:
		「なにそれグロい!ノ―!ノ―!自殺だって言ったでしょ!?」
		

		ティール:
		「そうだなぁ……自殺した男は以前、ウミガメのスープを飲んだことがあったか?」
		

		マグナル:
		「イエス!重要な質問だ」
		

		グレン:
		「以前スープを飲んだときには1人じゃなかった?」
		

		マグナル:
		「! イエス!それは重要だ!」
		

		エリク:
		「以前飲んだときは大切な人と一緒だった?」
		

		マグナル:
		「うーん……答えには明確に表記されてないから推測なんだけど、イエス」
		

		ギスタ:
		「……以前飲んだときは、家族と一緒だった?」
		

		マグナル:
		「ノー」
		

		リリト:
		「スープを飲んで男は何かを思い出した?」
		

		マグナル:
		「イエス!」
		

		ティール:
		「それは辛い思い出か?」
		

		マグナル:
		「イエス!」
		

		ライラ:
		「次にスープを飲むことがあれば自殺すると誰かと約束していた?」
		

		マグナル:
		「ノー」
		

		シェア:
		「スープがまずかったから憤死……」
		

		マグナル:
		「ノ―な。ノ―。お前はまず問題文をよく思い出せ!」
		

		ティール:
		「あー……、男が今回飲んだウミガメのスープと、以前飲んだウミガメのスープの味は同じだったか?」
		

		マグナル:
		「ノー!」
		

		ギスタ:
		「……それは、作った人が違うからか?」
		

		マグナル:
		「ノー」
		

		ティール:
		「作った人は関係ない?」
		

		マグナル:
		「イエス」
		

		アルフレッド:
		「以前と味が違って落胆した?」
		

		マグナル:
		「…………ニュアンスとしてはイエス。だがもっと違う表現方法があると思うぜ」
		

		シェア:
		「あ、味が違って、絶望した?」
		

		マグナル:
		「お、イエス。お前、まともなことを……」
		

		リリト:
		「同じ味のスープを飲むことに意味があった?」
		

		マグナル:
		「んー……ノ―、かな」
		

		ティール:
		「男は、以前飲んだスープを懐かしんで、レストランのスープを頼んだ?」
		

		マグナル:
		「イエス。おそらくそれ以上の理由はない」
		

		リラ:
		「ウミガメのスープかぁ。私飲んだことないや。そういえば、スープにはウミガメのお肉が入ってるの?」
		

		マグナル:
		「おっと、イエス!」